1月20日、御代田町草越地区で行われる「寒の水」に出向いた。
撮影記録を調べると、1986年に「とうげの旗」58号のルポで取材し、1993年には軽井沢での仕事帰りにちょっと立ち寄っていた。それが最後だった。10数年も経つと様変わりしてたわい。新築の家がどんと増えたそうで、水をかぶる行者が集う宿は、地区公民館だった。
初めて見る、水を満々と張った大きな木桶が3ヶ所ほどにあり、それが2つ並んだ公民館前広場は格好の「絵になる場所」だと思ったのだが、見物人とカメラマンが2重3重に取り囲んでいたから、最初からあきらめた。
負け惜しみで言うんだけど、昔はどの水場もこの写真の風景だったんだぞ。そうそう、各家々では、たらいや洗面器に水を満杯にして家の前の道路に置いておいて、「ほら、かぶってけ」と行者に大声をかけていたもんだ。行者は行者で、「帰り、帰りにかぶるから」なんて応えて早足に走り去ったりしてさ・・・
●Fine Pix S2/18〜70mm(ズーム)/2009.1.20御代田
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