なんだ、こりゃあ、あっちにこっちに、どえらいたくさん、あるでないかい?!
奥裾花自然園の植物図鑑を作ってしまったMERなのに、初めて目にする双葉の発芽だった。
中のひとつが、まだ種の皮をかぶっていたので覗きこんだ。形に見覚えがあった。ブナだ。
……奥裾花自然園の中沢こう平さんによると、昨年、ブナがぎょうさん実をつけて、どっさり地面に落としたそうだ。
そのようなことは、8〜10年に一度あると中沢さんは言った。
あまりに数が多かったから、動物たちに食べられずにすんだ種子がかなり残り、いっせいに発芽したらしい。
いうなれば。ブナの知恵、かな。昨年の大収穫によってリスやネズミや小鳥などがどっと子孫を増やしたとしても、
これから数年は、またまたろくに実をつけないのだから、数は自然に淘汰されていく。減った時にまた、どさっと…
すんげえ、おもしろ! なお、下の写真は、ハリギリの樹皮の割れ目に発芽したブナ。
●2006.6.7/Fine pix S2 Pro/105mmマクロ/長野市奥裾花自然園
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