話には聞いていたけど、シカの食害が、かくも凄じいとは思っていなかった。かつて標高1925mの車山を大群落で被っていたニッコウキスゲがことごとく消えていたのだ。車山山頂には一本もなかった。当初は、2月にドサドサ降った大雪のせいで花は遅れているのだろうと気にしていなかったのだが、山頂から車山肩へ下り、車山湿原の南脇を通って登った車山乗越の先で、目前に電気柵で守られ群れるニッコウキスゲの花々を見た時、こりゃあ、たいへんなことになっているんだとやっと気がついた。ほんとに困ったねえ。名案はないかねえ。
●OLYMPUS OM-D E-M5/12〜50mmマクロ&ズーム/2014.7.15茅野
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