春のゴールデンウィークに、2つの祭りに出向いた。いずれも初めて見るものだった。
4月29日は「東町歌舞伎」(東御市袮津)。前日よりの雨は、三番叟の踊りが終わり、祢津小学校の歌舞伎クラブの「白波五人男」が始まるころから弱まり、やがてまぶしい青空となった。
午後は、東町歌舞伎保存会の公演「伽羅先代萩」(写真)。
クラブも保存会も素晴らしい好演で、おひねりがたくさん投げられた。
(このあたりの「歩く旅の地図」は来年の3月下旬、このHPに掲載予定)

FinePixS2/18〜70mmズーム/2010.4.29東御市
2つ目は、5月3日の「松尾宇蛇神社春季例祭」(上田市)。神社は白蛇(はくじゃ)神社とも呼ばれ、「松尾宇蛇神社」の扁額が掲げられた社には、写真の神像があった。
11時40分過ぎ、御嶽行者5人が弁天滝の水でみそぎはらいを行い、この後、拝殿左横の会場に御聖木を組み並べ始めた。火渡り神事である。
2時過ぎ、拝殿内から忌み火を持って導師があらわれ御聖木に火が移された。燃え上がる炎の前で祈祷する行者が仁王立ち。そしてくすぶる燠の上を行者が渡る。さらに別の行者が続き、その後、集まっていた一般の人々がつぎつぎに素足で燠の上を渡りきった
刃渡りは、拝殿前に組まれた櫓で行われた。15振りの日本刀が、刃を上にして角柱2本に白と赤のたすきで巻かれ、梯子となっていた。これを行者は気合いとともに登り、櫓の上で背の荷物を下ろした。今度は一段一段気合いをこめて下る。降りきった時、拍手がわき上がった。
結びは、御供撒き
(松尾宇蛇神社の参道は、驚くほど細く急な坂だった。その先に駐車場所が2ヶ所あり、2つとも本来は信者用らしい立札もあったが、奥の駐車場の入口に立っていた警備員が、最後まで見るということを確認したのち駐車場所を指示して停めさせてくれた。)

FinePixS2・S5/18〜70mmズーム/2010.5.3上田市
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